七海ひろきさん退団発表
以前からいつか持とうと思っていたブログですが、
ちゃぴこと愛希れいかさんのことを退団前に綴っておきたくて、よし今週末に始めよう!と思っていたのです。
しかし本日(書いている間に昨日になってしまいましたが)、七海ひろきさんの退団が発表されました。
15時前に劇団HPで発表されましたが、今もぼんやりとそのことばかり考えてしまい、このままポンコツ状態を引きずりそうなので、まだ上手く言葉になりませんがとりあえず書いておきたく、これが初記事となります。
確か今年初めの頃、雑誌か何かのインタビューで「今年一年は今まで以上に男役を追求したい」という旨のことを仰っていたと思うのですが、
それを見た時に、今年何かあるな…という予感はありました。
ディナーショーの発表があってからは特に覚悟していました。
でも、心の準備は出来ていても、ご贔屓の退団はこんなに寂しいものなんですね…。
私は物心つく前から宝塚に親しんでいましたし、時々観劇にも連れて行ってもらっていました。
一時は生活が忙しくてほぼ見ていませんでしたが、100周年の頃から自分でチケットを買うようになり、友の会に入会し、当日券のために並び…
ですが、元々ミーハー心や恋心に乏しいゆえか、生徒さん個人に熱を上げることはしばらくありませんでした。
この人好きだなぁ、という方は何人もいましたが、ブロマイドとかは別にいいかな…という状態です。
ただ、過去の映像を見ていて久世星佳さん、大空祐飛さんのお芝居がとても刺さっていました。
この方々が現役だったらきっと大好きになっていただろう、と思いつつ、
こんな風に私に刺さるお芝居をする方が現役でいないかなぁ…と思いながら観劇していたのです。
そこで出会ったのが七海ひろき。「桜華に舞え」の川路利良役でした。
「戦が終わりもした…」という台詞と、ゆっくり背を向ける姿を見て、頭に鐘が鳴ったというか、雷が落ちたというか…そんな感覚でした。
そうしてショーの方でも見ていたら、あの微笑みに引き寄せられてしまい、次回作のロベスピエールにも心打たれ、
これはもう間違いない、この人が好きだ!と確信しました。
20ウン年宝塚を見ていて、舞台写真を初めて買いました。
ムケーシュ見たさに梅田に遠征し、殤不患をもう一度見たくて台湾公演にも行きました。
ディナーショーは、有休を取って電話をかけまくりましたがチケットが取れませんでした。
自分で言うのもなんですが、あまり盲目になるタイプではないので「ご贔屓が出るから無条件で行く」という思考回路ではなく、
「このお金と時間と労力を費やしてでも見たい」という気持ちが確かに湧いていました。
ディナーショーなんて庶民の私には無理だわ~と思っていたのに、絶対行きたい!と思わせてくれました。
そんな人に出会えたことは、本当に幸せで嬉しいことだと、今しみじみ思います。
大した応援も出来ていない私が「ご贔屓」なんて呼んだら笑われそうですが、
かいちゃん、こと七海ひろきさんは私が初めて「ご贔屓」と呼びたくなった人です。
役の心の底まで体現してくれる、そして男役のカッコよさを誰より真っ直ぐに追求してきた、私の自慢のご贔屓です。
正直、専科に異動してずっと宝塚に居てほしかった。
ホレスやカウフマンさんもあれだけ素敵だったんだから、歳を重ねたらどんな素敵なオジさまを演じてくれるんだろう。
いつまでも宝塚にいられるわけじゃない、とよく生徒さんが仰るけど、
今専科さん不足なんだし、ずっといればいいじゃないか!と思います。
出会えただけで幸せとは思いつつ、そういう意味では悔しいし寂しい。
でも、彼女が終わりの日を決めたのだから、終わりの日はやって来る。
退団まであと4か月と少し。
最後の公演はもちろんのこと、歌劇やGRAPHはあと4冊出るし、スカイステージでは来月台湾公演の番組が放映予定ですね。公演が始まったらナウオンもあるし、サヨナラ番組も放映してくれるでしょう。カフェブレイクにも出てくれるかな。
一つ一つを楽しみに、タカラジェンヌとしての彼女の最後の姿を見届けたいと思います。
そして前向きになるため、退団後のことを考えてみたりして。
もし舞台の仕事を続けるなら、得意のお芝居を生かしてストレートプレイ中心になるのかな?サブカル好きだし2.5次元舞台も出たりするかな?そしたらチケット取るの大変そうだなぁ~なんて勝手に想像したり。
そうでなくても、かいちゃんが幸せになる道を選んでくれたら嬉しい。
でもまずはとにかく、宝塚人生最後の日まで元気に駆け抜けられるよう祈っています。
私の心の故郷のような宝塚を、更に心ときめく場所にしてくれた七海ひろきという役者が大好きです!