2018年宝塚上演演目を振り返って(Part2)
2019年もはや半年が経とうとしていますが、2018年を振り返りきれていなかったので続きを。
『Senhor CRUZEIRO(セニョール クルゼイロ)!』
—南十字に愛された男—
花組 宝塚バウホール:2018年5月10日(木)~5月21日(月)
未観劇。タカニュで見る限り熱気に溢れた公演だったようで、カーテンコールで汗を拭いたらしきマイティーの黒塗りがちょっと落ちてたのが印象的です(笑)
録画したので早く見たいなぁ…。
『あかねさす紫の花』
『Santé!!』
~最高級ワインをあなたに~
未観劇。
あかねさす自体途切れ途切れしか見たことないんですよね…。いずれきちんと見たい作品。
『天(そら)は赤い河のほとり』
『シトラスの風-Sunrise-』
~Special Version for 20th Anniversary~
宙組 宝塚大劇場:2018年3月16日(金)~4月23日(月)
東京宝塚劇場:2018年5月11日(金)~6月17日(日)
1回観劇。
天は赤い~は事前に漫画を全巻読みました。長かったですがかなり楽しかったので、続きが気になってどんどん読めました。
舞台は、人物やエピソードを削りつつのダイジェストといった感じでしょうか。
原作ですごく劇的だったり良い話だな…となる部分がかなりアッサリ進んでいくのでエッと思う部分もありましたが、まぁ90分にまとめてるんだから仕方ないですね。
全体的には悪くはないけど、個人的にはあまり印象には残らなかったかな…。
ユーリや三姉妹など女の子たちが可愛かったです。
シトラスの風は、子供の頃100回くらい見たのでは?というほど初演のビデオを見ていましたが、生で見るのは初めてで感慨深かったですし、嬉しかったですね。
でも有名なプロローグや「明日へのエナジー」でも、悪い意味ではなく「再演」だなぁと思いました。
新場面もかなり多く、今の宙組のための作品だなぁと。
個人的には「夏の嵐」より「誕生」という白い鳥さんのシーンが圧倒的に印象に残っていたので見たかったですが!(笑)
追加場面では伝説のダンサーすっしぃさんと、バックに黒い太陽が出てくるシーンが印象的でした。
『雨に唄えば』
月組 TBS赤坂ACTシアター:2018年6月16日(土)~7月4日(水)
2回観劇。
とにかく楽しかった!!という思い出。
珠城りょうのドンはすごくハマっていたし、さくらちゃんのキャシーも可愛らしかったです。
美弥るりかコズモは可愛いのなんの!
普段色気担当で常時流し目気味なことも多い大きな瞳がフル活用され、くるくる変わる表情が魅力的でした。
観劇後しばらくはMake 'Em Laughが頭でずっと流れてました(笑)
まゆぽんリナちゃんも素晴らしかった!!なんだか彼女を見ていると楽しくなりますね。ちょっとおバカでちょっと悪賢く、でも憎めない、という造形が最高でした。
ラストはちょっとかわいそうだけど、彼女なら強く生きていくだろうと思わせてくれました(笑)
そしてれんこんデクスター!一番笑いをかっさらっていました。
トーキー撮影に四苦八苦したり、映画タイトルを考えたり、いつでも全力投球な様が微笑ましかったです。
るうさん、春海ゆうくんと3人での掛け合いも楽しかったです。
書ききれませんが、他にも魅力的な役がたくさんありましたね!
演出も良くって、満足度の高い作品でした。
『愛聖女(サントダムール)-Sainte♡d’Amour-』
月組 宝塚バウホール:2018年7月1日(日)~7月7日(土)
ライブビューイングで観劇。
バウホールで見たかったですが、凄まじいチケット難公演でしたね。。
まず、娘役が主役のお芝居という、近年ではとても貴重な公演を見ることができてよかったです。
主演となったちゃぴこと愛希れいかですが、とにかく可愛い!!
普段から可愛いちゃぴが、主役として動き回るとこんなに可愛いものかと…!!
そして可愛いだけではなく、強くたくましく、バウホールの舞台所狭しと動き回る姿はとても魅力的でした。
他の出演者も個性的で面白く、ちゃぴより上の上級生3名と楓ゆきちゃん が特に舞台を締めていた印象でした。
正直脚本としてはンン…?という部分も所々あったんですが、個々のキャラクターはそれぞれキャラが立っていて楽しく観れました。
『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』
月組 日本青年館ホール:2018年6月14日(木)~6月20日(水)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2018年6月30日(土)~7月8日(日)
日本青年館にて1回観劇。
大空祐飛さん主演のものを映像で観て、面白かったので観に行きました。
今回の再演もとても良かったです。
まず月城かなとスコット。文学、そしてゼルダに対して真剣で、だからこそ堕ちていってしまうという人物像がよく見えました。ナイーブな魅力がありますよね…。
海乃美月ゼルダ。登場シーンからすごく華やかで可愛かったです!
享楽的で、ゼルダかくありきという感じ。お芝居では彼女の持つ繊細さもさすがの表現力で体現していました。
暁千星ヘミングウェイ、すごくカッコよかった!!前公演とのギャップがありすぎました(笑)
イメージシーンとして銃を持って踊るシーンは痺れました。フィナーレのダンスもさすがでしたね。
作品全体として好きなので、終始ドキドキわくわくして観れました。生で観るのはやはり映像とは違う緊張感で、観に行ってよかったなぁと思う作品でした。
『ANOTHER WORLD』
『Killer Rouge(キラー ルージュ)』
星組 宝塚大劇場:2018年4月27日(金)~6月4日(月)
東京宝塚劇場:2018年6月22日(金)~7月22日(日)
3回観劇+ライブビューイング。
ANOTHER WORLDはポスターを見てやや不安を感じていたのに、いざ幕が開いたらめっちゃ面白い!と巷では逆ポスター詐欺などと言われていましたね。
楽しかったですね~!!
イロモノ系の作品のようでいて(いや実際そうかもしれませんが)、美しさ、華やかさ、大恋愛を軸にした物語など、実はかなり宝塚らしい作品で。
そして、見て笑顔になる、幸せを感じられる、明日からの活力になる…と、私が宝塚に求めているものが全て網羅されています!ありがとう!!
年が開けてから体調不良が続いてちょっと精神的に参ってしまった時期があったのですが、こんな時に最高の薬になる!と、買うか迷っていたこの作品のBDを買いました(笑)とても楽しく何度も見て、大変お世話になりました^^
関西弁で喋り倒す紅ゆずるさんは流石としか言いようがないですね。彼女がいなければ、谷先生も上演には踏み切れなかったのではないでしょうか。
どのキャラクターも魅力的で…なんだか、みんな友達になりたいな~と思う親しみやすさですよね(笑)
個人的にはやはり七海ひろき演じた喜六ちゃんが印象的です。あの可愛さ、しかも研16…すごいですね、タカラジェンヌって。。
ショーのKiller Rougeは幕開きドラゴン!!というインパクトから疾走感のあるショーで、かなり好きです!
明るくオラオラだけど夜のイメージなのもなんか好きです。「星」組だもんね。
プロローグと中詰の曲がものっすごく好きです。ワクワク感がすごい。歌詞はどことなく紅さんを感じさせるもので、宛て書きショー良いね…!!ってなります。
ルージュちゃんこと怪盗紅がものすごいツボで…なんであんな可愛いの…?と思いながら見ていました。本当に可愛い…世界一可愛い…。
お気に入りのシーンはたくさんありますが、特に見応えあるなぁと思ったのは礼真琴と音波みのりのタンゴ。ダンスのことはよく分からないですが、お二人ともお見事!と思う素敵な空間でした。
はるこさんのおみ足が美しかったです…。
この公演は一度1列目最端で見れたのですが、幕開きのセリ上がりで花道の奈落から手が見えて、だ、誰…?と見つめていたら、この公演で退団する十碧れいやさんでした。
ペガサスのシーンで歌う場面がありましたが、銀橋中央へ行くとポコちゃんがほぼ真横から見えるアングルになり、ミラーボールのライトが当たってとても神々しかったのを覚えています。宝塚ってすごいな…と思いました…。
この公演からせおっちこと瀬央ゆりあさんの比重がグンと上がったのも印象に残りましたね。いずれ来るだろうとは思っていましたが、銀橋に一人で出てくるのにはジーンとしました。
宙組 梅田芸術劇場メインホール:2018年7月24日(火)~8月9日(木)
未観劇。
冬のフォーラムの再演でしたね。今度は桜木みなとがアニータということで、これも見たかったけど遠征には至らず。。
『ハッスル メイツ!』
宙組 宝塚バウホール:2018年8月2日(木)~8月13日(月)
未観劇。
公演タイトルを見た瞬間「和希そら主演だろうな」と思ったこの公演。
タカニュで見たら、主題歌が思ったよりハッスルハッスルハッスルハッスルしてて度肝を抜かれました(笑)
『凱旋門』
-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-
『Gato Bonito!!』
~ガート・ボニート、美しい猫のような男~
雪組 宝塚大劇場:2018年6月8日(金)~7月9日(月)
東京宝塚劇場:2018年7月27日(金)~9月2日(日)
1回観劇。友達と立ち見でした。
凱旋門は轟さん主演作の再演で、曲は知っていましたが話は知りませんでした。
見てみたら、さすが賞を取った作品だなと。
不安な時代の話ですが、描き方は尖りすぎず軽すぎず、良いヒューマンドラマだなと思いました。見ていて心に沁みるというか。年を重ねてからまた見たいとも思う作品で、だからこそ再演されたんだなぁと。
轟さんがどうしても歌声が苦しいことがありハラハラしましたが、それを補うだいもんときぃちゃんの余裕のある歌声でバランスが取れていたように思います。
ショーのガート・ボニートは、観た直後は良かっ…たのか…!?と思いましたが、後からまた見たくなるショーでした!熱気にやられる。
黒塗りの組子たちは目に楽しく、特にさきちゃんこと彩風咲奈がスタイルの良さも相まって黒塗りの白衣装がとても似合っていました。
あと久城あすくんの黒塗りにものすごくときめいたし、きぃちゃんが太陽の女S!!!という感じでめちゃくちゃ発光していました。
印象的なシーンとしては、プロローグ、トップコンビのコパカバーナ、中詰前だいもんも含め全員が銀橋を平等に渡るのも新鮮で面白かったです。
あとエル・クンバンチェロでだいもんの裏で合いの手を入れる男役たちが男らしすぎて笑いましたw
『New Wave! -星-』
星組 宝塚バウホール:2018年8月27日(月)~9月8日(土)
未観劇。
せおっちとしどりゅー頑張ってましたね。映像で見たいです。
『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルト ファンタジー)東離劍遊紀』
『Killer Rouge/星秀☆煌紅』
星組 梅田芸術劇場メインホール:2018年8月31日(金)~9月6日(木)
日本青年館ホール:2018年9月13日(木)~9月24日(月)
國家兩廳院 國家戯劇院:2018年10月20日(土)~10月28日(日)
高雄市文化中心 至徳堂:2018年11月2日(金)~11月5日(月)
青年館で1回、高雄で1回観劇。本当は日本で複数回観たかったけどチケットが取れず、思い切って台湾へ飛びました。
サンファンは原作を予習しましたが、面白くて普通に楽しく見てしまい、2期もばっちり見ました!
そして色々予想妄想をしつつ観劇に赴き、七海ひろき殤不患の大活躍に度肝を抜かれました。かっこよかったよ…。
原作でダブル主人公ですし、ストーリーも知ってはいましたが、スターシステムのある宝塚だから意図的に比重が下がるかと思っていたので…ありがとう小柳先生…。
さすが台湾公演に持っていく作品なだけあって衣装やセット、演出も豪華で重厚で見応えがありました。
ストーリーは所々変更を加えて、なんとか1時間半にまとめつつキャラクターそれぞれに見せ場を作ったという印象。
あと紅さん凜雪鴉は原作と相当違うキャラ造形で作ってきており、良くも悪くも作品全体を動かす力があったなと思います。高雄では言動がかなりウケていました。
ショーのアメキラはほぼ大劇場に引き続きですが、歌詞が北京語に変わったり、新場面が入ったり、紅子が海を渡ったり(笑)、そして望春風が入ったりと変更点がありました。
台湾公演では客席の熱量がすごくて、もともと好きだったショーが更にすごく楽しかったです!!
生徒さんたちもダイレクトな反応を受けてかアドレナリン漲ってる感じで幸せそうで、それを見てこちらも幸せになりました。
割と前列の端で見ていたのですが、端で踊る生徒さんに向かって現地のオバちゃんがグーグーbbと親指を立てて楽しそうに応援していて、それを見た生徒さんのぱぁっと咲くような笑顔が忘れられません。
現地の曲でもそれぞれ盛り上がり度が違って、あっこの曲はあんまり有名じゃないのかな?と思ったり(笑)。
望春風が始まったときは本当にすごい歓声で、その歓声に包まれて歌う紅さんの姿に泣けました・・・。
台湾公演の思い出もあって、このショーは自分の中で特別なものになりましたね。ありがとうキラル。
『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』
花組 宝塚大劇場:2018年7月13日(金)~8月20日(月)
東京宝塚劇場:2018年9月7日(金)~10月14日(日)
2回観劇。
メサイアでは明日海りおのカリスマ性を再認識しました。
明日海さんはかなり計算型でお芝居しているのは見ていて何となく分かりますが、民衆を立ち上がらせるシーンからは、計算されつつも突き抜けるパワーを感じましたね。
きっとライトが当たっていなくても主役として輝ける人なんだろうなと思います。
脚本に目新しさはないですが堅実な作りで、真ん中に立つ明日海さんのカリスマ性、仙名彩世のまさにマリア様のような歌声、そして組子たちの熱量で、深さの感じられる舞台になっていたのではないかと思います。
ただ、四郎と流雨に恋愛感情が芽生えるのがめちゃくちゃ急だなとは思いました(笑)
ショーのBEAUTIFUL GARDENは水美舞斗が大活躍で、もともと彼女が気になっていた私は幕開きから落ちました。
プロローグでちょっと気だるげな花美男子からはじまり、可愛い可愛いハチさんの後、闘牛で超絶ダンスを披露したかと思えばアロハシャツで華麗にカットインして歌い、アイドルになったかと思えばグラディエーターになってトップさんとキレッキレに戦い…いやぁすごかったですね。。
ショー自体もかなり好きでした!全体を通して華やかでタイトル通りだなと。
スペクタキュラーシリーズ定番のアイドルシーンは今まで正直イマイチ…という感じだったんですが、こちらは普通に楽しめました!
自分の好みというだけではなく、宝塚を見たことがない人にもオススメできる作品だおと思います。
『デビュタント』
星組 宝塚バウホール:2018年10月11日(木)~10月22日(月)
未観劇。
タカニュで映像を見た限り、すごく正塚先生っぽいという印象です。
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』
月組 宝塚大劇場:2018年8月24日(金)~10月1日(月)
東京宝塚劇場:2018年10月19日(金)~11月18日(日)
東宝で1回、千秋楽LV観劇。劇場では風間ルドルフ、映像では暁ルドルフでした。
両方劇場で観たかったけどチケットが…無かった…。
お馴染みのエリザベートでしたが、主要メンバーがそれぞれの個性を活かし、かつ若い月組メンバーだけで創り上げたからか、今までとはかなり違ったテイストになっていて面白かったです。
珠城りょうトートは制作発表で歌い踊る姿を見てロックンローラーみたいだなぁと思っていたら小池先生がそんな感じのことを仰っていて、あ、この印象間違ってなかったんだ、と(笑)
彼女が堂々とした風格を持っているからこそ、どこか人間らしい激しい気性を見せても、あくまで黄泉の帝王として成立していたんじゃないかと思いました。
愛希れいかエリザベートは、少女時代からどこかエキセントリックで、他の人とは違う雰囲気があって。ほぼ全編歌で進行するなど、かなり枠が決まった演目だと思うのですが、その中でも枠に収まらないオーラを遺憾なく発揮されていたように思います。
美弥るりかフランツは、各所で言われていましたが、シシィを愛する男としての側面をより掘り下げた印象でした。どこか儚げな雰囲気のある美弥ちゃんにぴったりだったと思います。人間らしい感情を見せる珠城トートと組み合わさってエリザベートをめぐる三角関係がはっきり見え、最終答弁などは今までで一番場面に説得力を感じました。
カンパニーでの大量退団に、ちゃぴと憧花組長という大きな存在だった二人の退団が続き、月組の景色がかなり変わりましたね。
『Delight Holiday』
花組 舞浜アンフィシアター:2018年11月30日(金)~12月9日(日)
未観劇。観に行こうか迷いましたが結局行けませんでしたね。。
映像は少し見ましたが、主題歌を聴いているだけでハッピー感が伝わってきますね。
『蘭陵王(らんりょうおう)—美しすぎる武将—』
花組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2018年11月20日(火)~11月28日(水)
KAAT神奈川芸術劇場:2018年12月4日(火)~12月10日(月)
未観劇。タイトルがすごい…さすが美人の期・・・。
タカニュで見ていた感じ、なんだかとても良いお話のようで…映像で見たいですね。。
『メランコリック・ジゴロ』-あぶない相続人-
『EXCITER!!2018』
花組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2018年11月20日(火)~11月28日(水)
KAAT神奈川芸術劇場:2018年12月4日(火)~12月10日(月)
1回観劇。
メランコリックジゴロはれいまいのヤンチャ感がピッタリでしたね!見ていて無条件に楽しい二人でした。
全体的に面白かったんですが、音響的にほとんどの出演者の声が満足に届かず、和海しょう氏の声だけが素晴らしく響いていた思い出が大きいです…。改めて和海しょう氏すごいなと思いました。
『タカラヅカスペシャル2018 Say! Hey! Show Up!!』
梅田芸術劇場メインホール:2018年12月21日(金)~12月22日(土)
LVで2回観劇。かいちゃん最後のタカスペなので、2回とも観に行きました。
印象的だったシーンは、七海ひろきの階段座り、星組コーナー燕尾でのANOTHER WORLD、七海ひろきがめちゃくちゃ似合っていたナルシス・ノワール、たまゆきのオクラホマ、ゆききほの美声コンビ、みりだいの同期コンビ…等々でしょうか。
MCでの紅さんとたまきちの絡みもなんだか新鮮で面白かったです(笑)
『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』
『異人たちのルネサンス』—ダ・ヴィンチが描いた記憶—
宙組 宝塚大劇場:2018年10月5日(金)~11月5日(月)
東京宝塚劇場:2018年11月23日(金)~12月24日(月)
1回観劇。
やっぱり日本物ショーは目に楽しいですね。真風涼帆は特にどの衣装もお似合いでした。
しかし2階席だったので、多分正面から見たらカッコいいんだろうな~という映像演出の恩恵が受けられず残念でした。。
松本先生と愛月ひかるのシーンは日本物らしい美しさを感じ、特に印象的です。愛ちゃん和装似合うね…。
お芝居は、とりあえず主題歌が好き、というか真風の声で歌われる主題歌が好きです!なんか好きなんですよね…。
全体のストーリーはなかなか重いですが、シーンとしては明るい部分も多く、気持ちよく観れました。最後はなかなか壮絶でしたが…。
あと澄輝さやとと桜木みなとのビジュアルがとても好みでした!
東宝基準なのでここまで!
やっぱり宝塚はすごい数の公演をしていて、自分は小劇場・別箱の公演は全然観に行けてないんだなぁと実感しました。
でもこれからも自分の観れる範囲で楽しんでいきたいと思います!
2018年宝塚上演演目を振り返って(Part1)
年の瀬ということで、2018年の宝塚歌劇の演目と、その感想を振り返ろうと思います。
別箱は観に行っていない公演も多々ありますが、自分が何をどのくらい観に行ったのかの記録代わりにもしたいので、全公演リストアップします。
なお私が東宝組のため、本公演は東京での公演期間に合わせます。
さぁ、まいりましょー
『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』
『SUPER VOYAGER!』-希望の海へ-
雪組 宝塚大劇場:2017年11月10日(金)~12月15日(金)
東京宝塚劇場:2018年1月2日(火)~2月11日(日)
ライビュ合わせて5,6回ほど観劇。
年始めから衝撃の一言でした。
私的に宝塚歌劇で最も感動した演目ベスト1,2を争う作品です。(もう1作はグランドホテル)
お披露目公演、更にフランク・ワイルドホーン氏の楽曲書き下ろしということで、
嬉しいながらもトップコンビのプレッシャーいかばかりか…と思っていましたが、
そんな心配も吹き飛ばすような素晴らしい歌声、凄まじい演技に圧倒されました。
感動して涙が…というよりは、凄まじさのあまりアワワワ…となっていたら幕が降りた…という感覚。初観劇は立ち見だったのですが、謎の汗をかいて軽く脱水症状らしきものになりました(無事にショーまで見れましたが!)
望海風斗さんのパワーが凄まじく、どんどん追い詰められていく様が鬼気迫っていて、だいもんメンタル的に大丈夫なの…とまで思いましたが、舞台裏では粛清の名のもとにナース服着させられて遊ばれていたと知り、舞台人って怖いなと思いました(?)
真彩希帆さんの喉の調子が悪かった時期は心配しましたが、それでもあれだけ歌える彼女、そして何よりきぃちゃんをカバーするかのように鬼のように歌う望海風斗の底力を思い知らされましたね。。
彩風咲奈さんが、あれだけのパワーを持った望海マクシムに負けじと対峙していたのも印象的です。歌も、ダントン邸でのシーンももう…ガチの喧嘩じゃん…という感じで。。
月から組替えしてきた朝美絢くんが、いきなり冒頭ソロを歌い、重要で美味しい役どころを演じていたのも嬉しかったですね。元々実力もありましたが、役のハマりっぷりが素晴らしく、絶対ファン増えただろうなと思いました(笑)
前年のスカピンで七海ひろき演じたロベスピエールに非常に興味が湧き、色々調べていたため、その演出補に入っていてピーター・マクフィー著の「ロベスピエール」を七海さんに薦めた生田先生なら、きっと彼の生き様をしっかり描いてくれるはず…!と思っていましたが、本当に生田先生ありがとう。。。初めて演出家にファンレターを送りました。
しかしながら、実質この感動の半分は音楽が占めていたのでは…?と冷静に思う気持ちも。
・ マクシムとマリー=アンヌの大事な会話シーンに、芝居用の台本というよりも”本に書いた文章”っぽさを感じたこと
・ロラン夫人が非常に目を引くのに、最期以外はタレーランとセット扱いでいまいち役割がないアンバランスさ
あたりが気になりました。
でもそんなのはいいの・・・私は感動した・・・。
SUPER VOYAGER!も非常に楽しかったです!
プロローグのマリン調で統一された衣装、振り付けが可愛すぎて、初日映像でびっくりしました!
泣き虫プリンセスの再来、腰グイ、壁ドンなど、Twitterでは「野口先生絶対ビール飲みながら歌詞書いたでしょ」的なことまで言われていた迷歌詞の誕生も印象的です(笑)
星から組替えしてきた綾凰華くんのお披露目といわんばかりのロケットも見所。
月・星を多く観劇する私にとって、あーさ・あやなちゃんの組替えはドキドキだったので、盛大に迎え入れて貰えて嬉しかったです。
年度賞で団体賞を受賞した「Ocean~海に浮かぶ月~」も素晴らしかった!
核となる3人のスター男役のダンス力にも舌を巻きましたが、こんなに踊れる娘役がたくさんいたのかー!!と感動。あゆみさんやひーこさんのことは存じておりましたが、他の娘役さんたちも素敵のなんのって。
しかし個人的に一番の収穫は鳳華はるなくん!全員がこれでもかと踊りまくる中、黄緑スーツの彼が一際元気いっぱい全身で踊っていて、眩しかったです。
中詰の永久輝せあの美脚もなかなか衝撃でした。これ以上痩せないでくれ…。
沙央くらまさんの退団公演でもあり、一曲銀橋で歌われましたが、これも神々しかったですね…。あの滑らかな声を最後に堪能できて幸せでした。
トップお披露目だというのに、過去作の映像まで使っての振り返りは少しやりすぎとも思いましたが(笑)、野口先生がまただいもんのショーを演出出来る保証もないわけですから、出し惜しみは禁物ですもんね。
長くなるので書きませんがどのシーンも楽しく、更にだいきほの歌唱で多幸感が上乗せされる、とてもハッピーになれるショーでした。
お芝居の衝撃が凄まじかったのですが、ショーも相当好きな作品です。
宙組 東京国際フォーラム ホールC:2018年1月12日(金)~1月25日(木)
未観劇。
映像化されないことを知ってからチケットを取ろうかと迷いましたが、そんな生半可な気持ちで取れるチケットではありませんでした・・・
タカニュでの短い映像と評判から、どうやら和希そらアニータが素晴らしかったということは知りました。観たかったなぁ・・・
『不滅の棘(とげ)』
宙組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2018年1月7日(日)~1月15日(月)
日本青年館ホール:2018年1月23日(火)~1月29日(月)
未観劇。
タカニュ映像で見た、愛ちゃんが口紅をビャッてしてるシーンがどうにも印象的です。
『うたかたの恋』
『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』
未観劇。なんで観に行かなかったんだ私は・・・。
遠征する目的としては七海ひろきなのですが、ジャンは二枚目すぎてそれほど面白みのある役とは思えなかったのと、ひかりふると時期が被っていたのもあり…最後まで迷った結果遠征を見送ってしまったのです。
ところがどっこい七海ひろきという役者の役作り力を忘れていた。
Twitterで呟かれる熱演の模様に見たさが爆発するが、すぐ有給を取れる状況でもない会社員に後悔の波が押し寄せるのであった。ああ無念。
あーちゃんのマリーもこれでもかという程可愛かったようですね。
来月のスカステ放映が楽しみです。。
『ドクトル・ジバゴ』
星組 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2018年2月4日(日)~2月13日(火)
TBS赤坂ACTシアター:2018年2月20日(火)~2月26日(月)
未観劇。
事前情報でピンと来ず、開幕してから行きたくなるも、赤坂ACT上演期間中に行ける日がありませんでした。。
タカニュ映像では、轟さん主演舞台の二番手として大きな役割を担った瀬央ゆりあの熱演と、天寿光希のヤバいオジさまが印象的です。
みっきー、昔は子役がたくさん回ってきて…的なエピソード嘘でしょ?と思い始めたのもこの頃。
『ポーの一族』
花組 宝塚大劇場:2018年1月1日(月)~2月5日(月)
東京宝塚劇場:2018年2月16日(金)~3月25日(日)
ムラで1回、東宝で1回観劇。
なんとムラで1階1列(端だけど)、東宝もSS席のチケットが当たったという謎の強運が訪れた公演。
とにかく、美という美を浴びた・・・・・・。
明日海りおエドガー、華優希メリーベル、仙名彩世シーラの美しさが特に印象的です。
明日海エドガーや華メリーベルは人間時代は本当に可愛らしく、しかしバンパネラとなって銀橋を歩いてきたときは「なんでお人形さんが動いてるんだろう…?」と素で感じました。。
仙名彩世シーラは、結婚前のまだ清楚とも呼べる娘から、その場にいる全ての人間の目を引いてしまう華やかさ、艷やかさをまとったバンパネラの女性への変化が見事。
衣装も驚くほど美しく、それを優雅に着こなすゆきちゃんはさすがでした。
また、あの世界観を具現化したこと自体が素晴らしいと、今しみじみ思います。
宝塚の誇る裏方スタッフの皆さん、小池先生の手腕、明日海りおを筆頭とする花組子たちが身に染み込ませた美しさがなければ、到底あの世界を作ることはできなかったでしょう。
ただ女性おたくのバイブル的な作品であるため、お話自体は好きな系統でありながら、目新しさを感じられなかったのは残念。これは私がおたくであるゆえです(笑)
また、私はこの頃から水美舞斗が気になりはじめます。婚約式のバイク・ブラウン素敵だったな・・・。
『義経妖狐夢幻桜(よしつねようこむげんざくら)』
雪組 宝塚バウホール:2018年3月29日(木)~4月9日(月)
未観劇。遠征するか迷いましたが、この頃にちゃぴのバウ主演が決まったんだったかな…?それに行きたくて見送った気がします。(まぁ結局チケット取れなかったんですけど)
録画したので早く見たいんですがまだ見れていない・・・。多分私は好きだろうなと思っています。
『誠の群像』-新選組流亡記-
『SUPER VOYAGER!』-希望の海へ-
雪組 全国ツアー:2018年3月23日(金)~4月15日(日)
未観劇。
そもそも不勉強なのですが、新選組の美学的なものがよく分かっておらず…。過去上演も含めて誠の群像は観たことがありません。いつか分かるようになりたい。
ショーは、タカニュ映像で見たマスゲームのシーンが編曲されていて、すごく良いなぁ~!と思ったのが印象的です。
『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』
『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』
月組 宝塚大劇場:2018年2月9日(金)~3月12日(月)
東京宝塚劇場:2018年3月30日(金)~5月6日(日)
ライビュ合わせて5,6回ほど観劇。
カンパニーはネット上ではあまり評判が良くなかった印象ですが、私は楽しめました。
まぁ会話や展開に多少違和感があったり、何故その台詞言わせた?と思ったりした箇所はありましたが。
あと原作を読んで私が大変萌えた高野と瀬川の関係性が、どうにもステレオタイプに落とし込まれてしまった(突然の名前呼びとか)のは残念でした!でも瀬川の描写を減らしてるから仕方ないのかな…。原作未読の方いらっしゃったら是非読んでください!!
余談ですが、ネットでの叩きで一番腹がたったのは、「原作では瀬川がユイユイなどと呼ばれたことは一度もなかった。何故石田氏はそのようなキャラではない瀬川にそんな呼称を付けたのか」みたいなことを結構名の知れた(?)ブロガーの方が書いてらっしゃったことです。いや原作でその呼称あったから!!それもさらっと書かれただけじゃなく、瀬川がその呼称やそういう扱いを受けることを快く思っていない描写もあったから!!それも見落とす程度の原作の読み込みで、仕事として脚本を書き上げた人を貶すのはやめてくれと思いました本当に…。
あれはフラッシュモブじゃないでしょ、という突っ込みも多かったですが、「宣伝用にフラッシュモブを使った」のであれで良いんじゃないでしょうか。私も仕事でフラッシュモブやったことある(CM用の撮影)けど、さっきまで普通にお祭りを楽しんでた人たちが突然踊りだした!という時点でフラッシュモブだと思うよ…?まぁこれはお祭り会場でやっているわけなので、周りで驚く人をたくさん居させた方が分かりやすかったのかなとは思いますが。
余談が長くなりましたが、とにかく珠城りょうのサラリーマンのハマりっぷりが面白いほどでした!他のトップさんではこうはならなかっただろうと思います。
月組子の地に足着いたお芝居もさすがで、社食食べながら人事の話したり、わたあめやりんごあめにテンション上がってたり、綾月せり社長がダンスに遅れながら頑張ってついていってたり(ツボ)、現実生活の「あるある」なことが宝塚の舞台上で起こっているのが楽しかったです。
また、純粋にバレエダンサーの仕事だけで生きているのは、実は高野と紗良の二人だけなんですよね。その二人を演じる美弥るりかと早乙女わかばが、サラリーマンとは180度違う世界に生きている人間の佇まいを持っていてくれたからこそ、よりコントラストが生まれたのだと思います。
配信されていないのですが、ちゃぴがコンビニ店員姿で歌う、「決まっていない自分の未来~♪」という歌がとても好きで、毎回涙が出てしまいました。
そしてBADDY。これはね、今も彼らが脳内に住んでいる感じです。
あらすじ発表、スチール写真公開あたりまでは大きな期待と少々の不安がありましたが、ムラ初日、タカニュ初日映像まで来ると期待満々。
そして遂に迎えたマイ初日は、もう本っ当に楽しくて夢の国なんてなんぼのもんじゃい!!!という感じでした(ごめんね夢の国も好きだよ)
あれもこれも規制していったら最後は一体どうなるんだろうとか、究極の平和な世界ってなんだろうとか、たぶん多くの人が一度は考えるんじゃないかと思うんです。
それをコミカルに、しかしキッパリと書き上げた上田先生はやっぱり好きだなぁと思いました。
ショーって「ここでこれやってみようか」みたいに作っていく場合が多いと思うんですが(それが悪いということではないです)、この作品はショーの型にストーリーを詰め込んだぜ!といった様相で、お芝居好きの私としては二度お芝居を見たかのような満足感もありました。
舞台転換、音楽の入りや選曲、演者の入り捌けの流れなどの演出面もんん?と引っかかることが無く、むしろ「ここアガるんだよね~!」という箇所ばかりでした。
どのキャラクターも秀逸で書ききれないので3人(組)だけ!
まずスイートハート美弥るりか。彼女でなければ生まれなかったキャラクターでしょう。簡潔に言うと、本当にありがとうございました。
そしてクール宇月颯&王女早乙女わかば。裏で進む二人の物語、最高にツボで目が離せませんでした。
としさんの退団は衝撃で、未だになんでそんな早くやめちゃったの…と思います(未練がましい)。最後に素晴らしくカッコいい男役ダンスを堪能し、更に恋愛模様まで見られたのは本当に良かったです。上田先生ありがとう。
わかばちゃんは、ありちゃんの姉かと思いきや妹?のようで、しかし違和感のない可愛らしさ。どの衣装も可愛らしく、プリンセス感が抜群でした。
最後はパトロールバードさんたち。夏月都さん、白雪さち花さんというお姉さまがたに加え、この公演から娘役デビューの天紫珠李ちゃん。冒頭、彼女たちが銀橋でトゥートゥー歌い始めた時点で「この舞台、勝ったな…」と思いました。
雑誌のさち花さんインタビューで知りましたが、この3匹が和音のように喋ったり歌ったりするのは、上田先生ではなくさち花さんたちがアイデアを出したんだとか。なんだか不思議で平和なこの世界を示すのに、素晴らしく効果的な演出だったと思います。
この作品は完璧!!と言いたいくらいですが、たぶん「比較対象がない」からそう思う面もあるのではないかなと。
ノバボサや、マンハッタン不夜城なんかも芝居仕立てのショーではありますが、プロローグからパレードまで通し役というのは初めて見ましたし、何より毛色が違いすぎて…笑
これが「新しい作品」ということなんだなぁと思います。
上田先生には是非またショーを書いて欲しいですし、また「新しい作品」を書ける演出家さんが出てきてくれたらいいなと思います。
最後に、、今からでもいいのでBADDYの台本売ってくれませんか・・・。
長くなるので一旦切ります!年内に書き終わらない気がしてきたゾ!
「ちゃぴ」こと愛希れいかさん退団に寄せて
愛希れいかさんが退団されて、一週間が経とうとしています。
既にCHIHARUさん、みりおんとのトークショーの開催もお知らせされました。
こちらが退団後初仕事になるのかな?
ちゃぴなら引く手数多でしょうから、いきなり事務所所属のお知らせとか帝劇ミュージカル出演発表が来るのも有り得ると思っていましたが、
なにせ6年もトップ娘役として頑張ってこられたので、少し休憩して、外の世界を楽しんで欲しいですね^^
さて、私はちゃぴの舞台がとても好きですが、それと別の思い入れもありました。
まずひとつは、私が自らの意思で足を運んだ最初の公演のトップ娘役だったこと。
母の影響で物心つく前から宝塚に親しんでいましたが、子供の頃は「自分でチケットを買う」という発想がなく、あくまで家でよくビデオが流れていて、年に1,2回劇場に連れて行ってもらえるもの、という認識でした。
高校生のあたりから忙しくなって宝塚を観ることもほとんど無くなりましたが、
社会人になって時間が出来て、ふとしたきっかけで、そういえば宝塚って面白かったよね…?と思っていた頃がちょうど100周年。
今年は面白そうな演目がいっぱいあるよ!とまず連れて行ってもらったのが「宝塚をどり」をはじめとする三部作でした。
どれも楽しかったですが、印象深かったのは「宝塚をどり」でちゃぴが牡丹の衣装を着て出てきた時。(あれ観ていた当時蓮だと思ってたんですが、牡丹だったんですね^^;)
本当に美しくて天女様みたい!と思いましたし、
「花詩集100!!」でもトップ娘役の人スタイル良すぎない!?と思ったことを覚えています。
そしてふたつめは、「エクスカリバー/シトラスの風」が初観劇作品で、大好きで思い入れがあるというのが私と共通していること。
(正確には私はビデオでの観劇なのですが、初めてしっかり最初から最後まで観た作品がこれでした。)
シトラスはともかく、エクスカリバーってあまり話題に上っているのを見かけないんですよ。
宙組20周年で再演されないかちょっと期待していましたが、シトラスだけでしたし。
まさに「童話」そのままのようなお話で、大人から見れば単純すぎてつまらない話だったかもしれません。
でも、子供からすると背伸びせず、素直に楽しめる作品だったんですよね。
そして大人になってからうわぁ、懐かしい~!と見返した時、
ジェームズ、ロザラインの王道中の王道のようなヒーロー・ヒロインらしさ、
美しく優しい音楽、最後は悪者も一緒に笑顔で歌って終わるあたたかい物語・・・
そういったものが懐かしさとともに心に沁みて、
私は本当に良いものを子供の頃に見せてもらったな…と思ったものです。
シトラスの風も、さわやかで宝塚らしいロマンチック・レビュー。
花總まりさんのとっても可愛らしい花占いのシーンもあれば、現代社会への問題提起、人の愚かさや悲しみを投げかけるシーンもあり…
でも最後は、前向きに生きて行こう!というエネルギーに溢れた作品でした。
どの媒体でだったか忘れてしまいましたが、ちゃぴはこれらの作品について
「宝塚を愛する気持ちの原点」
「辛いことがあっても、この作品を見返すと宝塚が好き、という初心を思い出して頑張ろうと思える」
というようなことを話していました。
私はちゃぴと大体同年代のはずなんですが、
子供時代、同じ作品で宝塚に憧れた同年代の女の子が、
宝塚に入団してこんなすごい舞台人になったんだ…!と、私は何の関係もないんですが(笑)誇らしく思ってしまいます。
「グランドホテル」で”Bonjour,Amour”を観たときは、それまで宝塚の舞台を見てきた中でも一番の感動でした。
涙は勝手に出てくるし、鳥肌は立ちっぱなし。
立ち見でもエネルギーがぶわぁっと伝わってきて、今、私は素晴らしいものを見ている…!!と肌で感じました。
「All for One」の”もし私が女の子なら”、「カンパニー」でコンビニ店員姿で銀橋で歌うナンバーも、泣けるシーンではないのに何故か涙が滲んできました。
ちゃぴの笑顔は本当に可愛くて、演じる人物の前向きなエネルギーは眩しくてきらきらしていて・・・なんというか、「理想の女の子」なんですよね。
別に自分が嫌いなわけではないですが(笑)、あんな風に全身で感情を表して精一杯生きている姿を見ると、憧れや愛しさを覚えました。
花總まりさんは今では伝説の娘役とも呼ばれ、ちゃぴをはじめたくさんの下級生から憧れの対象として名前が挙がります。
そしてちゃぴも、理事長いわく「音楽学校で憧れの上級生として最も名前の挙がる生徒の一人」とのこと。
二人とも「理想の娘役」かもしれませんが、
總ちゃんが「娘役の理想の様式美」を体現した存在ならば、
ちゃぴは「等身大の女性の理想」を娘役として体現してくれたのではないかと思います。
(もちろんお二人ともどちらの面も持ち合わせていらっしゃいますが!)
宝塚の世界から飛び立ったちゃぴは、どういった道を歩むのでしょうか。
彼女の実力とガッツがあればどんな世界でも大丈夫だろうと思いつつ、
気負いすぎのきらいもあるようなので、やっぱり心配してしまうファン心。
今後の彼女の人生にエールを贈りつつ、
私も負けないように頑張って生きようと思います。
ちゃぴ、たくさんの素晴らしい舞台と、素敵な笑顔をありがとう!!
七海ひろきさん退団発表
以前からいつか持とうと思っていたブログですが、
ちゃぴこと愛希れいかさんのことを退団前に綴っておきたくて、よし今週末に始めよう!と思っていたのです。
しかし本日(書いている間に昨日になってしまいましたが)、七海ひろきさんの退団が発表されました。
15時前に劇団HPで発表されましたが、今もぼんやりとそのことばかり考えてしまい、このままポンコツ状態を引きずりそうなので、まだ上手く言葉になりませんがとりあえず書いておきたく、これが初記事となります。
確か今年初めの頃、雑誌か何かのインタビューで「今年一年は今まで以上に男役を追求したい」という旨のことを仰っていたと思うのですが、
それを見た時に、今年何かあるな…という予感はありました。
ディナーショーの発表があってからは特に覚悟していました。
でも、心の準備は出来ていても、ご贔屓の退団はこんなに寂しいものなんですね…。
私は物心つく前から宝塚に親しんでいましたし、時々観劇にも連れて行ってもらっていました。
一時は生活が忙しくてほぼ見ていませんでしたが、100周年の頃から自分でチケットを買うようになり、友の会に入会し、当日券のために並び…
ですが、元々ミーハー心や恋心に乏しいゆえか、生徒さん個人に熱を上げることはしばらくありませんでした。
この人好きだなぁ、という方は何人もいましたが、ブロマイドとかは別にいいかな…という状態です。
ただ、過去の映像を見ていて久世星佳さん、大空祐飛さんのお芝居がとても刺さっていました。
この方々が現役だったらきっと大好きになっていただろう、と思いつつ、
こんな風に私に刺さるお芝居をする方が現役でいないかなぁ…と思いながら観劇していたのです。
そこで出会ったのが七海ひろき。「桜華に舞え」の川路利良役でした。
「戦が終わりもした…」という台詞と、ゆっくり背を向ける姿を見て、頭に鐘が鳴ったというか、雷が落ちたというか…そんな感覚でした。
そうしてショーの方でも見ていたら、あの微笑みに引き寄せられてしまい、次回作のロベスピエールにも心打たれ、
これはもう間違いない、この人が好きだ!と確信しました。
20ウン年宝塚を見ていて、舞台写真を初めて買いました。
ムケーシュ見たさに梅田に遠征し、殤不患をもう一度見たくて台湾公演にも行きました。
ディナーショーは、有休を取って電話をかけまくりましたがチケットが取れませんでした。
自分で言うのもなんですが、あまり盲目になるタイプではないので「ご贔屓が出るから無条件で行く」という思考回路ではなく、
「このお金と時間と労力を費やしてでも見たい」という気持ちが確かに湧いていました。
ディナーショーなんて庶民の私には無理だわ~と思っていたのに、絶対行きたい!と思わせてくれました。
そんな人に出会えたことは、本当に幸せで嬉しいことだと、今しみじみ思います。
大した応援も出来ていない私が「ご贔屓」なんて呼んだら笑われそうですが、
かいちゃん、こと七海ひろきさんは私が初めて「ご贔屓」と呼びたくなった人です。
役の心の底まで体現してくれる、そして男役のカッコよさを誰より真っ直ぐに追求してきた、私の自慢のご贔屓です。
正直、専科に異動してずっと宝塚に居てほしかった。
ホレスやカウフマンさんもあれだけ素敵だったんだから、歳を重ねたらどんな素敵なオジさまを演じてくれるんだろう。
いつまでも宝塚にいられるわけじゃない、とよく生徒さんが仰るけど、
今専科さん不足なんだし、ずっといればいいじゃないか!と思います。
出会えただけで幸せとは思いつつ、そういう意味では悔しいし寂しい。
でも、彼女が終わりの日を決めたのだから、終わりの日はやって来る。
退団まであと4か月と少し。
最後の公演はもちろんのこと、歌劇やGRAPHはあと4冊出るし、スカイステージでは来月台湾公演の番組が放映予定ですね。公演が始まったらナウオンもあるし、サヨナラ番組も放映してくれるでしょう。カフェブレイクにも出てくれるかな。
一つ一つを楽しみに、タカラジェンヌとしての彼女の最後の姿を見届けたいと思います。
そして前向きになるため、退団後のことを考えてみたりして。
もし舞台の仕事を続けるなら、得意のお芝居を生かしてストレートプレイ中心になるのかな?サブカル好きだし2.5次元舞台も出たりするかな?そしたらチケット取るの大変そうだなぁ~なんて勝手に想像したり。
そうでなくても、かいちゃんが幸せになる道を選んでくれたら嬉しい。
でもまずはとにかく、宝塚人生最後の日まで元気に駆け抜けられるよう祈っています。
私の心の故郷のような宝塚を、更に心ときめく場所にしてくれた七海ひろきという役者が大好きです!